笠井 信輔 著
KADOKAWA/1,400円(+税)
毎年、「世界ダウン症の日キックオフイベント」で司会を務めてくださっているフリーアナウンサー・笠井信輔さん。2019年の夏にフジテレビを退職してフリーになった直後、「悪性リンパ腫」というがんを発症しました。奇しくもコロナ禍での闘病となり、病気と向き合う中で、SNSを通じてたくさんの発信をしてきました。2020年は、日本中、世界中の人たちが、「命」と向き合う時間を過ごし、笠井さんはまた別のステージで「命」、「病」と向き合う時間を過ごしていたのです。その経験から笠井さんが思ったことと同時に、SNSのフォロワーの方たちから届いたたくさんの励ましが、ぎっしり詰まっているのがこの本です。笠井さんへのお見舞いや励ましの言葉はそのまま、この本を読む人への励ましにもなり、さらに笠井さんから私たちへの激励の言葉が綴られています。300ページあまりのこの本は、「生きる」ということについて、また人とのつながりについて、考えさせられる本です。