社会は障害のある人たちに何を期待しているか  ―生涯学習実践から知的能力をめぐる問題を考える―

◎西村愛 著
あいり出版/1,600円+税/2014年11月

「知的障害のある人たちと関わりはじめて、20年になる」という著者。原点は「知的障害があっても、自分たちと変わらない」との認識。この「共通点がある」という理解と同時に、「知的能力にハンディをもつ彼らは、私たちと何が異なるのか」と“違い”に目を向けます。
2014年に批准された障害者権利条約の中の「合理的配慮」が、まさにこの視点ではないでしょうか。生涯学習の重要性とともに、知的に障害がある人が学びを日常生活に活かしていくための支援を考えます。