加藤達夫 著
自費出版/税込みで800円+実費送料/2011年8月
この小説は、ダウン症のある「桃子」が主人公のフィクション。桃子が20歳を越えてから健常者になるために手術を受けるという、衝撃的な内容です。手術が成功した後、果たして桃子は……。
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tatsuo.k@kuf.biglobe.ne.jp
著者より
(注:2013年12月の時点で)私は38歳のダウンのある妹・敦子をもつ41歳の兄です。2年前に妹をモデルにした小説『トゥエンティファースト』(“21歳”の意味)を書きました。作家歴としては、2008年に洋泉社から『この世のすべては私のもの』、2010年に幻冬舎から『躁病見聞録』を出版しています。
『トゥエンティファースト』には、ダウン症のある妹と兄として関わってきた私の半生が、小説という形で描かれています。「ダウン症の妹が手術により健常者になったらどうなるか」という設定で、ダウン症者の特徴と困難、家族が感じる喜びや痛みなどを、兄の視点から表現した作品です。
出生前診断などが問題となっている昨今、ダウン症をもって生まれてきてよかったと思えるような、そんな作品づくりを心掛けました。私は大学時代を除いて、ずっと妹と生活を共にしてきました。その中から感じたことや考えたこと、疑問に思ったことなどを形にするよう努めた次第です。無論、同居する両親の気持ちも、できる限り代弁したつもりです。
ダウン症のあるお子さんが生まれたばかりのご家族や、広く“ダウン症”に関わるすべての人に読んでいただければ幸いです。