文・並河進 写真・小林紀晴
飛鳥新社/1,200円+税/2012年3月
文章を書かれた並河さんは、昨年の4月初旬、ボランティア活動のために宮城県に入り、そこで偶然、大震災の日に生まれた子のことを耳にします。そこから、この「ハッピーバースデイ3.11プロジェクト」が始まりました。日本ユニセフ協会の後援で、インターネットで動画が流され、写真展が開催され、今回の出版に繋がっていきます。
紹介された11人のお子さんとそのご家族の中に、ダウン症のある佐藤春晴(はるせ)くんもいます。あの日、予定より1カ月も早く、午前4時過ぎに誕生。家族は仕事を休んで病院にかけつけ、難を逃れたそうです。「この子に命を救ってもらったと感謝しています。本当に、何かを感じて生まれてきてくれたのかなと思います。奇跡、ですよね」 とのお父さんの言葉に心を打たれます。